シュツットガルト・ドイツ

1:シュツットガルトの住宅街を歩く

 去る2月2日から11日までの9日間(実質7日間)、オーニング協会主催の視察ツアーに随行した。今回の主な目的は、3年ぶりに行なわれる「R+T2000」の視察と、スペイン各地のエクステリア及びオーニング設置状況視察である。各方面から22社、30名の参加をみた。成田から、パリそしてシュツットガルトへ。現地へ到着したのは夜の10時。翌日は、「R+T2000」の見学となった。緑に囲まれたシュツットガルトは、ベンツ社の本社があるドイツ有数の工業都市。この工業都市に風の道を作り美しい都市へと蘇らせたことは有名だ。メッセ会場の向かい側にある小高い丘に登ってその風の道を探してみた。住宅の外溝はシンプルである。フェンスは木製、門扉は鋳物・鉄製が多い。整然と並ぶ住宅は、ドイツそのものだ。それでも日本とは確かに違う環境があった。

 木製「矢来」デザインが目に付く          白の門扉、コンクリート塀、かわいいポスト

 石畳の階段            鋳物門扉、とってもシンプル   光と影、あくまでも自然

2:シュツットガルトの住宅街を歩く

 メッセ正面の小高い丘を下りかけると左手に、その団地の人達が共有するクラインガルテンがあった。農園の中央付近には木製の物置が数個かたまって見えた。フェンスといい、物置といい、地元に産する木を使ったエクステリアが自然に目に入ってくる。今度は、メッセ会場裏手の公園からそれに連なる住宅地に足を踏みいれた。高台の住宅地とはちよっと違った趣だが、大きな木々、そして自然の中にある建物、ゆとりのあるスペースとさらに個性的な住宅が見受けられた。木製のラチスフェンスにつながる引戸、そしてカーポート。カーポートの屋根部にはつる植物が絡っている。正面には、春の芽生えを待ちかねたような庭を目にすることが出来た。ドイツの庭は、冬と春から夏にかけての趣にかなりのギャップがあると見える。コンサバのある住宅回りには春の近づきを感じた。
 
  木製ラチスの引き戸、そしてカーポート      ヨーロッパのガーデン、奥にコンサバ、外構は丸太 

 クラインガルテン、木製物置が並ぶ       メッシュ門扉、木製物置   オーニングが2つ

3:またまたシュツットガルト

 初日(2月3日)の宿泊は、シュツットガルト市内の「ドリントフォンタナホテル」であった。そのホテルの真下に、鉄道の駅が見える。駅に通じる入口がカフェ、売店になっており、テントで造られ、オーニングも見える。また、バスは、御覧の通り動く広告塔になっている。歩道から建物の入口、花壇、手摺、フラワーポット、舗石、建物のフロントも美しい。下の二枚の写真は、メッセ会場事務所棟の写真である。内窓の外側にガイドを取り付け、外付けブラインドがあるのが解る。日本には無い世界がここでも見られた。

  テントが美しい駅入り口
   バスが広告塔に

  自然を生かしたエントランス
  ガイドを通し外部日射遮蔽

  左下に同じ