エクステリア&ガーデンのWebサイト
ショップ紹介メーカー便覧教育関係イベントコンテストリンク集書籍紹介各種データご意見板
エクステリア&ガーデン > 我田引水考 > 第38回

我田引水考市場創造は永遠のテーマ

38:明るさを求めて(10)

庭というスペースを、美的空間から快適空間へとその指向を変化させてゆくことが、今後の業界の大きなテーマとなってきている。そもそも、エクステリア産業は、住宅の外装、外構の機能アップと規格化によって芽ばえた。それは、一方では、価格と外を包む資材のファッション化へのスタートでもあった。従来、これらは住宅により近いジャンルのものであった。たとえば、門扉、フェンス、ブロック、ポスト等の外構材(一般的に庭につながることからガーデンエクステリア)、バルコニー、テラス、サンルーム等の生活・外装材(壁に取り付くことから、ウォールエクステリア)である。この他に、収納を目的とした商品、たとえば、カーポート、ガレージ、物置等も出現。これら外部空間構成規格材を中心とした産業として、メーカー、扱い問屋、施工店が専門化し、業界形成が行われてきた。

ひるがえって考えてみると、これらのエクステリア材は、施工における専門的技術、たとえば、左官、土木、コーキング等の職人技術が必要ではあったものの、それは、設置する、取り付けるという範囲の中での技術に留まっていた。つまり、部材としての商材を、固定化するという作業で商売が成り立ち、産業化への道を辿った。時代は進み、今日、そうした固定化だけの対応だけでは、利益が取りづらくなってきている。

もともと外回りの産業は、クリエイティブという点に付加価値のある、数少ない産業の一つである。そのクリエイティブ(創造的)な部分が薄れてしまうと、そこには、価格のみという現実が待ち受けている。それは、単に施工業者だけではない、部材メーカーも、それらを扱う専門問屋も同様なことが言える。業界が常に意識しなければならないテーマだ。

目次37|38|39


情報ステーションエクステリア&ガーデンイベントコンテスト書籍紹介リンク集各種データご意見板
ビジネスステーションショップ紹介メーカー便覧教育関係

Copyright(C) 1998 (株)協報 All rights reserved.

週刊エクステリアの購読申込は、
大阪 TEL: 06-6631-8892 FAX: 06-6631-8891
東京 TEL: 03-5295-0801 FAX: 03-5295-0802
E-mail: info@exterior.co.jp
までお願いします。