R+T2000

6:我が国進出のオーニング企業

 出展商品の目立ったものから紹介してゆきたいが、まずは、日本に輸出している企業を見てみたい。写真上段右は、輸入品でトップの位置にあるマルキ・ルックス(シュミッツ社)。ドイツの最有力企業のシュミッツ社の「マルキ・ルックス」は、三共商事が窓口でテント流通では、根強い人気を呼んでいる。上段左側は、日本で最初に輸入されたフランシアフレックス社の小間、現在、ミヤハンが窓口。下段右は、協和興業が窓口となっているスペインのラザ社、鳥が羽を広げて飛ぶデザインが目につく。フロント部分のデザインも特徴。下段左は、スエーデン、AMA(アマ社)のオーニング。ブルーのキャンバスにアーム、細っりとした、シンプルさが特徴となっている。



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7:大型物件仕様を見る

 ヨーロッパでの日射遮蔽に対する意識は、日本よりはるかに進んでいる。この展示会の規模を見てもそれはうなずけるはずだ。日除けのシステムそのものが建物と一体になっているという現場がしばしば見られるからだ。SEMER社(セマー:独)は、サンルームの上部にひさしとして可動オーニングを使用している。Erwilo(エルウィロ:独)社も建造物外側にしっかりと固定したものになっており、従来の水平アーム式のものではない。また、展示試作品として出されたものだが、ガゼボ(あずま屋)の屋根部分が床にあるローラーによって引っぱられ開閉する仕組みのものである。大型両支えのオーニング、また、展示場内で見かけたサンルームも紹介した。



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8:少ない外構メーカー

 「R+T」の中で門扉・フェンスをメインとして出展しいる企業が少ないのに驚く。それは、実際に現場を見るとよく理解できる。木製の丸太を組み合わせたフェンス、門扉は、シンプルなスチール、鋳物の外構がほとんどだ(四月掲載の随行記1、2を参照)。総じて大型でガッチリした外構回りという印象だが、ここでは特に目についた「ブリックス社」(brix:ミュンヘン市)と「ツアン・ツアー社」(zaun−zar:ビンゲン市)の2社を紹介しておく。ブリックス社は展示中央に大型電動引戸をさらに正面には新製品のアールデザインのアルミ門扉、擬宝珠の付いた袖門扉とアールデザインのフェンス、ポストといずれもホワイトでコーディネートされていた。ツアン・ツアー社は、アルミ材を使った外構とバルコニー・門柱・土台を新製品として発表していた。アールフェンスは、そこに配した植木とよくマッチしており、擬宝珠のバランス、上部・下部の格子の変化も面白くカメラに収めた。胴縁の横アール商品は日本でも見かけない。袖フェンスのヒントになりそうだ。