プライベートガーデン アンドリュース邸@

 コークスレーンのローバートソン邸から車で15分程の所に次なる見学先のアンドリュース邸(ハンツ・グリーン)がある。アンドリュース邸は、築350年というから驚きだ。屋根部分は茅葺。ロバートソン夫妻は、350年前そのままの外観を保ちながら左部分を増築させた。

   
 外構は見ての通り、レンガに天然石を塗り込めたもの、ここでもグリーンベルトが、駐車への警鐘の意味か、みかげ石がさりげなく並べられている。塀の高さ、門扉の高さを低く抑えていることや、塀の笠部分をR状としたことなど、住宅とのマッチングを考えている。左手車の侵入部の木製ゲート、左手に見える木製フラワーポット、また、木製のゲートは、リモコンによる自動開閉装置がついている。シンプルな中にも格調のある照明も、お国柄をしのばせる。
プライベートガーデン アンドリュース邸A
 アンドリュース邸の庭園回りは、入口右手に芝生、左手が通路となっており、住宅に沿って、舗石が続く。奥のキッチン(入口にオーニングが付けられていることは前回掲載)の入口から方形の庭が造られており、左手にはイギリスらしい形の物置、右手には小さな池。庭からの眺めは、左手一面畑となる。
 350年を経た茅葺の家とあって、開口部は小さく、庭もコンパクト。住宅に沿わせた形の植物の配し方はここでも同じ。ゲート、門扉、物置、そして鳥寄せ箱。全てが木製である。やはり、独特の自然感がそこにある。玄関口で見かけた泥落としと思われるものに興味が引かれた。コンクリートと鉄の複合商品である。
 ロバートソン邸でも見かけた鳥寄せ箱が、ここでも見られた。実は、この住宅のすごさは内部にあった。ここまでよくぞと思われる美しさである。
←ロバートソン邸の鳥寄せ箱
プライベートガーデン アンドリュース邸B
内部の美しさに目を見はる
上左:暖炉、絨毯、木製柱、白い窓
上中:階段の壁には鉢植えの花が描写
上右:二階が回廊に
右:ブルーのテーブルクロスに磁器

外は内から続くといわれている。350年経たアンドリュース邸は、その内部の美しさが見事で、エクステリア関連業界の人にも是非みて欲しいと思い、あえて掲載した。ミニ回廊となって二階の書斎は、よく使いこなし手入れの行き届いた美しい木作りの回廊の一部にあり、反対側は休憩スペースとなっている。階段部分の絵も見事だし、飾られている磁器のコレクション、暖炉、白い窓、花柄のカーテン、外に出るのがいやになる程落着きを感じさせる。御夫妻の手造りのクラッカーにワインで家庭の味を楽しんだ。